任せる
「先生、本が破れてるー!!!」と、子どもが本を持ってくる。
「ほんまやなー!」 じゃあっと、修理用の道具を渡す。 「自分でやるん???」 「そうやでー。ここは、そういうシステムやで。あんたらーの図書室やろー^ ^やり方わかるかー。」 「うん。」
私も手伝う。っと、誰かが言いだし、協力し綺麗に仕上がった。 ありがとう^ ^っと、その子は自然に言った。 「先生できたー!!!」
事前に少しだけコツを言っておけば、何の問題も無い。
今まで、大人がやっていた事を、子どもに任せると、楽。 任せ方は、数回やってみると誰でも、出来る。 簡単。 そして、気持ち良い循環が生まれる。
3学期から、図書係をやりたいと立候補した、4年生の男子。 でも、図書係の仕事がよくわからないと困り顔。
図書係は、何もせんでいいんやでーっと、女子の図書係が彼に言う。
少しムッとして、 「先生、何したらいいん?」と彼が僕に言う。
自分で考えてみーw
イメージ出来ないようなので、少しヒント。ここを本屋さんやと思ったらええんちゃうかー。あんた、店長さんやー。
そっか!店長かーーー!!!
可哀想に、本の貸し借りに使うバーコードは、僕がすでに、自分らーで、やってーーー!!!とお客さんの仕事にしてしまったから、その男子がバーコードをお店の仕事にしようし、お客さんから激しいブーイングw
先生ーーーっと、困った顔でこっちを見てくる。
自分は笑いながら、自分らーで話し合ってとしか言わない。ほって置く。
話し合いが始まった。
結構、すぐに答えが出た。
じゃあ、返す時は自分で、借りるときは図書係がするという事に。
一件落着。
はやーーー。 この早さと切り替えも、子どもの力。
のってきた図書係さんは、 突然!!!
いっらしゃいませー。本日は○○図書室にご来店いただき誠にありがとうございます。 本日は、貸し出しでございますか、返却でございますか? 返却でございますね。 かしこまりました。 ピッピー。 又の、ご利用よろしくお願い致します。ありがとうございました。 深々、一礼。
と、ホテルマンのように見事にアドリブ接客を始めた。
凄いなー。お父さんホテルマンか?
違うねん。僕、執事が好きやから敬語得意やねん!
へぇー。執事(^_^;) まあいいけど、凄いなー!
あっ、お客さん来たでー!
いっらしゃいませー!!! 大きくて、心地よい声で彼は言った。
爽やか空気が流れていた。
みんな天才やなー。っと、僕は嬉しくなる*\(^o^)/*
いろいろ託していこう。 いろいろ任せてみよう。 このスーパーマン達に。
もっと、客観的に。 もっと、冷静に。 もっともっと、未来の事に配慮して。
そして、そもそもをきちんと意識して。