明日香村週末自然体験学童保育 キトラ古墳
昨日のさんぽでは、又、新たな天才達に出会えました。
5歳の古墳博士は、高松塚古墳、キトラ古墳の説明をみんなの前で行ってくれました。驚いたのは、その知識とプレゼン能力でした。マニア顔負の知識にみんなびっくりしてしまいました。お昼の弁当は、なんと古墳弁当。それも前方後円墳弁当でした。丸山古墳?と聞くと仁徳天皇陵とのことでしたw
5歳の編集長は、自分で持ってきたノートでペンで、いろんな事を整理して書き留めていました。その編集力とイラスト力そして観察力は、大人顔負けのレベルでした。日頃から自分で図鑑などを作成しているとの事でした。歩きながら常にノートにいろいろ書いていました。二宮金次郎のように。
3歳の子達はみんなチャレンジスピリッツに溢れた冒険家。自分より大きな岩の上を登ったり、自分より高い場所から鳥のように飛んでみたり、誰よりも速く、高く、遠くをシンプルに目指します。
久しぶりに会えた5歳の女の子。生まれた時から弱視を持っています。彼女の歌声と笑い声は誰しもの心を優しくします。その不思議な能力に、いつも僕は驚かされます。後でお母さんに聞くと、彼女は決まって日が落ちるとすぐに寝てしまい、日が昇る朝5時ぐらいには決まって起きるそうです。お日様と一緒に暮らしているのかもしれません。今回参加していた年下の女の子と楽しそうにしていたので、幼稚園でも年下の子との方が仲が良いのか気になって聞いてみると、同じ年代の子達は気をつかってすぐに手をつないでくれたり助けたりしてくれるけど、小さな子達は自然に接してくれるので小さな子といる方が楽しいみたいとの事でした。そういえば、キトラ古墳の公園の数個並んだ大きな岩をジグザグに走って1人ずつタイムをはかる競争をした時の事を思い出しました。気が付くと4人目に彼女がやる気満々で立っていました。少し迷いましたが、彼女の気迫に押され「よーいスタート」というと一生懸命走りだしました。上手に手で岩の感覚をはかりながらゴールしました。他の5歳の子より速いタイムでゴールしたことに驚きました。その後も、何度も何度もチャレンジしタイムもどんどん速くなりました。その度に見せた笑顔は、僕にとって凄い学びになりました。
そして、久しぶりの子ども店長。早いものでもう4年生です。uni:neuの子ども夏祭りの際、いつのまにか1人でそこにいて、当たり前のように夏祭りに参加して、当然のように子ども店長に就任したのは1年生の時でした。そんな店長は、今回も気づくと子ども達を引き連れ大声で笑いながら全力で走っていました。大人を置いてどんどんどんどん走っていきました。少し危険な斜面も、どんどん降りていきます。子ども達は、面白いことに敏感なので、小さな子達も一緒についていきます。小さな時、大きな怪我を何度も経験している店長は、そんな小さな子達に的確に危険なポイントと危険をさける方法を指示します。店長は大きくなるにつれ、褒められるより圧倒的に怒られることが多くなってしまったそうで、少し窮屈なおもいをしていると言っていました。でも、大人は偉いから仕方がないとのことでした。子どもの方が偉いけどなーと僕が言うと、すかさず「うそつけ!」っと突っ込んできるのは、昔も今も一緒でしたw
僕はいろんな事を知っていますが、いろんな事を知りません。きっと、忘れてしまっていることが多いのでしょうね。
帰り時間の話を少ししました。
「運動している物体は時間の流れが遅くなる。」
「強い重力を受ける程、時間の流れは遅くなる。」
アインシュタインの「相対性理論」は誰でも知っていますが、日常で意識することはほぼありません。人工衛星の中の時間と、地上の時間は厳密には違います。粒子の速度が変化してしまうそうです。ただ、遅い時間の中でも、周りも同じように遅くなるので、体感は出来ないそうです。面白いですね。 それとは別の話で、忙しい時、ゆとりがある時、楽しい時、苦しい時、感じる時間は変わります。自分が感じる時間と人が感じる時間も違います。子どもが感じる時間と大人が感じる時間も違います。きっと、すずめが感じている時間と、人間が感じている時間も違います。 超ミクロの世界では同じもので出来ているのに、みんな違う今を生きている。 世界は本当に面白い。